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taitoru

──

今日はKABB!の女の子4人が集まってます。
なんだか「グータン〇ーボー」みたいですね。
早速、ビールも来ましたしね。

奈緒 カンパイ!

坂本
梨紗
葛島

カンパーイ!

葛島 普段、遊びます?
坂本

遊べない、お金がなくて。働かないと。

奈緒 何して遊ぶの?何してるの?
葛島 インドアだから、私。
梨紗 YouTubeでAKB見たり?
葛島 そうかも。何したら楽しいですか?
坂本 人生楽しそうだよね。
奈緒 人生楽しいよ。
けど辛いことも多い。率先して挫折をする。
坂本 私は遊びに行ってるというよりは、飲みに行ってるかな。
奈緒 友達と?
坂本 友達と。近所の飲み屋に。
奈緒 友達いっぱいいるんだね。
坂本

同じ大学の子とかね。
でも卒業して結構実家に帰っちゃったりしてるんで、
いつも同じ少人数の友達とって感じ。

葛島

実家がこっちじゃないですよね。
卒業してからの新しい関係の友達とかできましたか?

坂本

新しい友達は、うーん、バイト先の人ぐらいかな。
主婦さんが多くて。
10歳ぐらい上の奥さんばっかりで、
主婦さんのランチにまぜてもらってる。
卒業してからの新しい友達って、
それこそ大学院に残ってる人ぐらいかな。

奈緒 私は友達と全然遊ばなくって。
坂本 え、そうなんですか!?
奈緒

そうなの。
この前、郵便受けを開けたら、
お母さんから郵便が届いてて、
また請求書か何かかなと思って開けたら、
同窓会のお誘いが入っててね。
中学校の3年1組の卒業生の
タイムカプセルを開けるとかって書いてあって。
卒業してから10年たってるんだ!と思って。

鬼頭ブラスも10周年だからそうか、って。


梨紗 そうだよね。
奈緒

で、成人式の時にもみんなに会ったんだけど、
成人式の同窓会の時には幹事をやってたから、
みんなとあんまりしゃべれなくて。
今度は何を着ていけばいいのか、
何をしゃべればいいのかわからなくって。
どうしようって思ってて。

坂本 そこでホントに久々に会うの?
奈緒

うん、久々に。
ちゃんと話をするのは10年ぶりになる。
卒業してからは高校の時も会ってないし。

坂本 タイムカプセルに何を入れたとか覚えてる?手紙とか?
奈緒

えっとね、ビデオを撮った。
その時の先生が学校行事のビデオを撮っておいてくれて。
それと10年後の自分へビデオメッセージを送る
っていうのを撮って。

葛島 えーっ、ビデオメッセージは恥ずかしいかも。
奈緒

声とか顔とかは手紙を書いても忘れちゃうから、
ビデオで撮っておこうっていうことになって。

坂本 みんなでそれを見るんだ。
恥ずかしいかも。
梨紗 あとでディスクで配られたりして。
家でも見てねって。
奈緒 タイムカプセルとかやったことある?
葛島 やったことないです。
坂本 私もないです。
梨紗

中3の美術の授業で、
友達から私宛に書いてもらった物を
20歳になった時に開けて見るっていうのがあって、
それぐらいかな。

奈緒 開けた?
梨紗

開けた!それも20歳じゃなくて22歳の時に。
部屋を掃除したら出てきて、
パカって開けたら、
すごいしょーもない手紙だった。

奈緒

私もそれさ、同じ美術の先生だから同じなんだけど、
自分が結婚した時に開けるのもあるのね。
その時に書いた内容も覚えてる。

坂本 覚えてるんだ。
奈緒 そう。その時は
その当時付き合ってた人と結婚すると思ってたの。
葛島 中学生の発想!
奈緒 だから開けるのがもーホント、バカみたいで。
坂本 そうだよね、中学生ぐらいって。
奈緒 それ、まだ家にあるよね?
梨紗 うん、まだある。たぶん箱に入れてあるよ。
奈緒

思い出すもん、内容とか。
あーキモチワルっ。
葛島さんもタイムカプセルやった方がいいよ。
今からでも。

葛島 今から30歳の時に開けるやつとかかな。
10年ってあっという間に経ちますよね。
奈緒 親とかに30歳の私に手紙を書いてって頼んでみるとか
葛島 それか、今から結婚するときに開ける用の手紙書くとか。
梨紗 それって絶対、内容を覚えてると思う。
葛島

そっか、今書いたらもう遅いかな。
でも昔より今の方が記憶が薄い気がする。
小学校とか中学校とかのことは覚えてても、
1年前のことは覚えてなかったりとか。

梨紗 確かに。
葛島 記憶が薄いから、年を取ると早く感じるって聞きました。
奈緒 鬼頭ブラスのみんなに失礼だよー。
一番若いのにー。
葛島

ここに入った時も18とか19で一番若いじゃないですか。
けど、今はそうでもないこともあって。

梨紗 テレビで頑張ってるのも年下ばっかりだしね。
葛島 AKBとか。
奈緒 がんばってねー、って言いたくなる。
梨紗 親目線?
奈緒

親目線っていうか、
あんなに真剣にやってなかったなと思うもん。
あんなに毎日寝る間も惜しんで
練習したりとか踊ったりとか。
総選挙とかあるんだよ。
やっとデビューできたと思っても。

坂本

それでテレビに映れなかったりとかあるもんね。
何人ぐらいいるんだろうね。

梨紗 AKBだけじゃなくて、ほかにもあるんだよね。
難波なんとかとか。
葛島

名古屋に住んでるから、SKEって
ローカルアイドルだと思ってたら、
今や全国でも知られてるとかって。

坂本

大変だよね、学校も行ってる暇ないもんね。
めっちゃ頑張ってるんですよね。
頑張らないかんって思うよね。

奈緒 何をがんばるの?
坂本 お金稼げるようにならないとね。
奈緒 SKEのオーディション受ければいいんだよ。
坂本 この年じゃ、もう取ってもらえないでしょ。
奈緒 いくらぐらいほしい?
葛島

金持ちになりたい願望はないんで、生きていければいい。

坂本 うん、生きていければいいよね。
今は全然稼げてないから。
奈緒 え、そんなんで大丈夫なの?
梨紗 あんたはすぐ使っちゃうもん。
お金ないのにすぐ買っちゃうし。
奈緒

浪費家だもん。欲しいものは欲しいしー。
そういえば、りっちゃんは就活した?

梨紗

してない。
卒業式が終わっても
ショッピングセンターのディスプレイを
やんなくちゃいけなくて、卒業しても学校に行く。
それからどうにかする。

葛島 卒業旅行とかは?
梨紗

行ってる暇ないし、お金もないし。
卒業制作で、貯めといたお金を20万近く使ってるから
全然お金ないし。
ディスプレイのこともあるから何にも予定ない。
けど学校の先生のお家が京都にあるから、
そこはみんなで遊びに行く。
それぐらいかな。

坂本 京都いいよね。
奈緒 葛島さんも
「卒業旅行でサイパンとかグアム行こうよ!」
ってならないとね。
葛島

そうだ、この前、中国行ったんですよ。
万博に出てて。
6月に鬼頭ブラスで北海道に行って、
7月に学校で中国に行ったら満足しちゃって。

梨紗 修学旅行感覚の北海道だもんね。
── 意外と、みんな音楽の話をしないですね。
梨紗

なんかしにくいよね、音楽の話って。

奈緒

今は鬼頭ブラス以外のバンドやってないし。
飽きちゃったというより、なんかAKBと比べちゃう。
私、あんなに一生懸命にできないなぁって。

葛島

ある程度いろいろやって、
一瞬止まるとやる必要がないって思えてきて
止まっちゃうことはあって。
やりたい気持ちがあるときは一生懸命やるんだけど、
止まった時って、そういう気持ちが無くなってるのかも。

奈緒

私は浪費家だし贅沢したいし。
今、無理して音楽だけをやらなくても、
もっと力が抜けてって、 大人になったら
やればいいかなって思ってる。

葛島

私は、今はすべてが自分のやりたいことだけで
稼げているわけじゃないので、
この演奏はお金を稼ぐためにやるんだ
って割り切って思える。

奈緒 だって、上手いんだもん。
葛島

それで、好きなことは長いスパンをかけて
探していけばいいかなと思ってる。
でも、なかなか人生を長いスパンで考えられなくて
あせっちゃったりする。
今やらないと、一生できないかもしれないとか。

奈緒 あー、それはあるかも。
葛島

そんなに情熱を持てる方じゃないので、
一回止まったら自分はやらなくなっちゃうんじゃないか
って思えて、やめられないっていうのもある。

坂本

そうだね、やめたら何も残らないような気がする。
いやな仕事でもやっていかないと。
やってるうちに自分のやりたい事が
出来るようになったりするんじゃないかな。
大学は卒業したけど、
まだ終わりだとは思いたくなくて、
まだ上手くなれるはずだって思ってる。

──

みんな将来について結構いろいろと考えてるんですね。
この対談は、ぜひ数年後に読み返してほしいです。


次回は5月後半更新予定です。

これまでの対談

 奏者兼主婦 長老たちの話


取材/文章構成 : 小島 弓枝  
撮影/デザイン : 浅井 雅弘  
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