鬼頭 哲 ブラスバンド の 十月の絶唱




税込価格3,500円/BNL-07002 / 79min.
全国主要レコード店、公演会場などで好評発売中!
発売:特定非営利活動法人 吹奏楽振興ネットワーク/bild-net
お問い合わせ: tel: 052-526-1226 info@bild-net.com



プロデュース: 鬼頭 哲/鬼頭 哲 ブラスバンド
製作: 特定非営利活動法人吹奏楽振興ネットワーク/bild-net


ジャケット画・デザイン: 照喜名 隆充

illustrated and designed by Takamitsu Terukina


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360度ビューの円形劇場に鳴り響いた
祝祭のファンファーレ!

いつの間にか「音楽」の喜びを忘れてしまったひと
そして今なお「音楽」を愛してやまない
すべてのひとたちへ

「渋さ知らズオーケストラ」や「東京中低域」などを中心に国内外でバリトンサックス奏者として活躍する鬼頭哲をリーダーに、管打楽器だけで構成された大所帯吹奏楽団、鬼頭 哲 ブラスバンド

クラシックの第一線で活躍する演奏家、新進気鋭のジャズミュージシャン、勢い余りある若手など、総勢27名の管打楽器奏者によって演奏されるオリジナルの楽曲は、「吹奏楽」「インスト」「ジャズ」などという枠を軽やかに飛び越えた、唯一無二のブラスポップミュージック。トランペットやサックス、クラリネット、トロンボーンやチューバら管楽器が唄い上げ、ドラムやコンガなどパーカッション部隊がダンサブルなリズムを作り出す。

2006 年秋に名古屋市千種文化小劇場で行われ好評を博した、鬼頭 哲ブラスバンド「十月の絶唱」公演をライヴ収録(→ライヴ・リポート)
鬼頭ブラスの真骨頂とも言えるライヴでの豊かな表情と、満席の会場での情熱を収めた、初のDVD作品がついに登場!
www.kito-akira.com/brassband

<収録曲>
01 ダイク No.9
02 ライドーン! Ride on!
03 連休行進曲 No Job March
04 秋の足音 Footsteps of autumn
05 下降する回廊の途中まで Spiral to the downstairs
06 サヨナラ犬 Sayonara-ken
07 ハフンハフン Hafumhafun
08 テラシツヅケル Keep shining
09 サツキノハラ May Field
10 帽子先生の大冒険 Dr. Hat's great adventure
11 俺の部屋 From my room
12 国際線 International line
13 手ぶらでいこう Easygoing
14 うたをうたおう Let's sing together
15 鬼頭 哲 ブラスバンド の テーマ Theme of KABB

全国の地獄 Blues of Brass

>>All Tracks are composed and arranged, written by KITO, Akira


Direction / Baritone Saxophone, Clarinet 鬼頭 哲

Flute
加納 千春  林 香里
Clarinet
三ツ本 綾乃  岡林 和歌
Alto Saxophone
松本 卓也  浅井 雅弘
Tenor Saxophone
小林 裕尚  安井 教郎  山田 愛
Trumpet
稲垣 路子  伊達 典子  池下 知子  織田 祐亮
Trombone
三原 智行  照喜名 有希子  山田 奈緒  小林 誠
Alto Horn
小島 弓枝
Euphonium
照喜名 俊典
Tuba
吉野 竜城  加藤 日名子  萬年 聡
Percussion
丸市  中西 健雄  近藤 久峰  
見どころはココ! 「十月の絶唱」ここだけの話
★その1
笑顔! 歓声!
こんなに愉快な<ブラスバンド>は見たことない!


いわゆる「吹奏楽コンクール」や「演奏会」ではとても見られない、ミュージシャンたちの自由で豊かな表情と、経験に裏打ちされた確かなテクニック。
クラシックの最前線で活躍する奏者の超絶テクニックと、楽器に触れた頃の初期衝動を思い起こさせるような喜びの表現が同居するのが、鬼頭ブラスの最大の魅力。
「音を楽しむ」音楽から、「音で楽しませる」音楽へ。
「吹奏楽」シーンでは見つけられなかった、なんと愉快なブラスポップ・ミュージック!


★その2
全曲、鬼頭哲によるオリジナル楽曲!


鬼頭ブラスのレパートリーは唯一無二のオリジナル。本DVDに収録されている15+1曲も、すべて鬼頭による楽曲。それぞれのミュージシャンのカラーをあざやかに引き出すメロディが、ひとつの風景画を描き出します。特に、管打楽器を演奏しているひとなら、「こんな曲を演奏したい」と思ってしまう曲が揃います。一度聴いたらスッと覚えてしまう、耳馴染みのよいメロディは、あなたの鼻唄レパートリーになるはず!


★その3
なんと、鬼頭哲がバリトンサックスを吹かない!


バリトンサックス奏者として国内外で活躍している、鬼頭哲。
でも鬼頭ブラスでの鬼頭は、作曲者であり、指揮者であり、音符の大海原を行くブラスバンドを導く船頭のようなもの。演奏者としてだけではなく、ひとりの音楽家としての "ALL ABOUT KITO, Akira" が観られるのは、鬼頭ブラスだけ!
といいつつも、もちろん「俺の部屋」などではバリトンサックスをバリバリ吹き鳴らすので、鬼頭哲・オン・バリトンサックスのファンも狙い撃ち!


★その4
かわいい女の子たちが、男前!


鬼頭ブラスのメンバーの半分近くが女の子。フルート、クラリネット、サックス、アルトホルン、トランペット、トロンボーン……。パート譜にやたらと音符が多くたって、息継ぎができなくたって、ロングトーンが続いたって、平っちゃらよ★ だって、だってだって、女の子なんだもん★
キュートさとタフネスを兼ね備えた、鬼頭ブラス・ガールズ。重くて大きなチューバもにこやかに演奏しちゃいます。みなさんのハートにナイスな音楽とラブを!


★その5
まるでダンス、ドラムス&パーカッション部隊!


ライヴ後によくいただく感想が、「ドラム&パーカッションがリズミカルでカッコイイ」。「ドラムのひとたちについ目がいっちゃいました」と言われるのは、その荒くれた風貌のせい…ではなくって(それもあるかもね)、跳ねるように軽快なリズムと、迫力の音圧、ストイックにキープされる鳴り物、四者四様のドラミングのためでしょう(ときどきヤンチャもするけどね)。
二台のドラムセットと二台のパーカッションが、ブラスバンドの背後から押し寄せ、ときに先導するさまは圧巻!


★その6
世界でいちばんユーフォニアムが活躍する楽団?!


トランペット、トロンボーン、チューバ、クラリネット…ん、アルトホルンに、ユーフォニアム!?
ユーフォニアムのことを「モコモコした音が鳴る、チューバの小さいやつ」と思っている方、目からウロコのユーフォニアム独壇場を多数収録!
ユーフォニアムファン必見の見せ場ばかりです。

★その7
大声で歌う!


ブラスバンドなのに、曲のクライマックスでは全員楽器を下ろして大声で歌う!
楽器は? 楽器は? 楽器を吹くんじゃ、楽器を叩くんじゃなかったの?
「音楽は何の為に、鳴り響く?」という不滅の命題に対するひとつの答えを、鬼頭ブラスは楽器で、そして自分たちの声で歌い上げます。
"This is our music! We're KITO, Akira Brass Band!"


このほかにも、見どころ満載の79分!
◆実は鬼頭ブラスにとって、この「十月の絶唱」がはじめての「ホール公演」。これ以前はライヴハウスや屋外で賑やかに演奏していた鬼頭ブラスだったが、あえて、いわゆる「吹奏楽」のようなものをやってみましょうかね、という初めての企画だった。本人たちはきわめてまじめに「吹奏楽」をしたつもりだったが、しかしこうしてDVDで改めて見てみると、ちっとも「吹奏楽」ではなくなっているのが面白い。鬼頭ブラスは鬼頭ブラスでしかないということかな。

◆コワモテな鬼頭哲ですが、曲間にはマイクを握って意外とたくさんしゃべります。ノン・アルコールの宵の口、ズルズルでナイスなトークの数々は、収録時間の都合上DVDではカットされてしまいましたが、ファンならライヴで愉しみたいシーンのひとつでもあります。
鬼頭がボケた直後にスピーディなツッコミを入れるのが、長身と眼鏡と帽子がすてきな三原智行・フロム・大阪(トロンボーン)。ヒゲと眼鏡と帽子がおしゃれな鬼頭とは、かれこれ10年近い付き合いになるそうです。

◆会場となった、名古屋市千種文化小劇場は、ふだんはお芝居や踊り舞台となる円形劇場。音楽の公演は珍しいとのことで、いざ当日会場入りしてサウンドチェックをすると、なんともデッドでヘビーな音環境。ドラム&パーカッション部隊の床面を30センチ上げたことで、サウンドのフォローができてひと安心。

◆会場の楽屋はふたつ。小さな部屋は男子、大きな部屋は女子用。女子部屋の様相は、それはもう…すごいことに。本番直前は全員がガチで念入りにお化粧していました。女子部屋のボスはもちろん加藤日名子(チューバ)。いちばん仕込み時間が長かったのは、三ツ本綾乃(クラリネット)。

◆本番当日は、朝から自由練習、11時に全員集合して最終リハーサル。正午に一旦解散して、各自こころ安らぐランチの時間。東京からやってきた舞台監督や、吉野竜城(チューバ)など関西組の鋭気を養うために「あんかけスパ」屋に入ったが、舞台監督はミスチョイスで胸焼けし、グンニャリしていた。食べるの大好き、吉野竜城はいつも元気。

◆楽屋には差し入れのおにぎりが40個。本番前なので食べないという人、余裕で3つも食べる人、食べられずに終わってしまった人。鬼頭ブラスと一口に言っても、人生模様はさまざまである。

◆ハナシは戻りますが、本番が迫った10月15日のリハーサル。東京での仕事を終えて新幹線で名古屋まで移動してきた織田祐亮(トランペット)が、リハーサル室に入ったとたん、「プッププップープープー♪」と、26人分の管打楽器でお誕生日のお祝い。ちなみにその瞬間が、鬼頭ブラスと織田との初めての出会いでした。

◆実は本番前夜に、鬼頭哲と松本卓也(アルトサックス)は、瀬戸でおいしいうなぎを食べています。大盛の丼をかっこんでいた松本が、翌日、鼻血を出さんばかりの勢いで吹いたのが、『ライドーン!』のサックスソロ。ちなみに店の名前は「田代」です。マジでうまいよ。

◆もう一方のアルトサックス奏者、浅井雅弘。この春にめでたく大学生となり、青い日々を謳歌している余裕が若者たちに眩しく映ったのでしょうか、女子高生から歓声があがっていた色男。
『遠いところ』で2分以上のアドリブ・ソロをビシッと決めたところに、「俺・リ・ボーン」の叫びを垣間見ました。

◆宣伝チラシに書かれた、メンバーのプロフィール。「○○音大を卒業」という立派な経歴を目にした小島弓枝(アルトホルン)が、自分で書いたプロフィールが面白かった。
「小島 弓枝  Alto Horn
高校時代は吹奏楽部でユーフォニアムを担当。鳴らず飛ばずの日々を過ごし、「スウィングガールズ」の10年以上も前の高校生時代に「ジャズやるべ」と心に決め、医療短大入学後は他大学のビックバンドに参加してトロンボーンを担当。小編成ジャズになじめないまま短大を卒業。医療職に就きながらも、「とあるバンド」や、現在はテナーサックス担当の山田愛が当時はボーカルで参加していた「なんちゃってソウルバンド」などで、細々とトロンボーンを吹く日々。ブラバンには初期からトロンボーンで参加。リーダー鬼頭哲不在時には代打リーダーを担当。何を思ったか2年前よりアルトホルンに転向。」(→「ブラスブログ」より引用)

◆公演会場で先行発売された、鬼頭哲責任編集のミニブック、『鬼頭 哲 の ふしぎな日常』。本番一ヶ月前になって、「やっぱり、本が作りたいよな!」と言い出したバンマスの英断に、帽子プロダクションは大慌てで不眠不休の作業。印刷所にも特急仕事で動いていただいて、出来上がった本が名古屋に届いたのは当日朝という、ギリギリなスケジュール。
鬼頭ブラスの魅力もたっぷり紹介&解説したこのミニブック、好評発売中です!

◆鬼頭ブラスは、外で落ち葉が舞っていて、「十月の絶唱」という公演タイトルが付いていようとも、持ち曲の「サツキノハラ」を演奏する。自ら作った「しがらみ」を自らブチ壊すのが、鬼頭ブラスの流儀ってやつです。

◆ユーフォニアムのソロで目立った照喜名俊典。そして「帽子先生の大冒険」でトロンボーンのソロをオトコマエに決めた照喜名有希子。この暖かそうで陽気な苗字は沖縄に由来するそうだ。しかしいくら鬼頭ブラスが大所帯とはいえ、「テルキナ」なんて苗字の人が2人もいるなんて…
と、思ったら、この『十月の絶唱』DVDのジャケット、すてきな絵とデザインを手がけてくれたのが、照喜名隆充さん。テルキナ率高すぎ。

◆そのうちの2人のテルキナさんが、本番の3日後に結婚式を挙げました。おめでとうございます。

◆最後に。「十月の絶唱」という公演タイトルは、ちょっと映画が好きな人ならピンと来たんじゃないでしょうか。タイトルを付けたときに予想していた以上に、鬼頭ブラスは「絶唱」しています。ライヴで観られなかったかたは、ぜひこのDVDで、その絶唱を目撃してくださいね。

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Photographed by Takehiko Suzuki / Photo-directied by Takashi Shiraki
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